ソフトウェアアイテムとは何か – 曖昧な定義の理由

ソフトウェアアイテムの定義とその曖昧さの理由

ソフトウェアがどのように細分化されて運用されているかを理解するためには、”ソフトウェアアイテム”という用語を覚えることが重要である。しかし、初めて耳にする人がほとんどだろう。それもそのはず、このソフトウェアアイテムの定義はわざと曖昧になっている。一体どういうことなのだろうか。
まず、ソフトウェアアイテムとは何か。これは、識別可能なソフトウェアの一部を指す。大きなソフトウェアの中には多くの小さな部分が存在するが、それら全てがソフトウェアアイテムと呼ばれるのである。
話を具体的にしよう。なんのプログラムでもできる皆さんがよく知る「カレンダーアプリ」を例に取ってみる。この一つのアプリは、ユーザーが日付を選択する部分、スケジュールを登録する部分、通知を出す部分など、実はいくつもの「ソフトウェアアイテム」から成る大きな「ソフトウェア」なのである。

さらに、ソフトウェアアイテムは「システム」、「モジュール」、「ユニット」という3つの階層で構成されている。これらの階層は、ソフトウェアの規模や複雑さ、また実務での役割によってスケールが変わる。例えば大規模な企業システムでは、システム->モジュール->ユニットと階層が細かく分けられる。一方で小規模なアプリケーションでは、モジュールとユニットだけで管理されることもある。
では、なぜソフトウェアアイテムの定義が曖昧になっているのだろうか。それは、医療機器のように多種多様な製品に対応するためだ。医療機器の細部まで規定することは不可能に近いため、使う側、つまり製造業者が自由にアイテム分割を決められるように、わざとマルチな定義になっている。
実務においては、このソフトウェアアイテムの定義がシステム要求におけるニュアンスを捉える窓口となる。書類作成から保守まで、ソフトウェアライフサイクル全体で考えられ、定義の曖昧さが製造業者に柔軟性をもたらす。これがソフトウェアアイテムの定義がわざと曖昧にされている理由だ。
「ソフトウェアアイテム」は一見難しそうな印象もあるかもしれないが、紐解いてみると理解しやすい概念である。是非、ITの語彙を増やす一部として覚えてみられたい。

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