イーコンプライアンスでは、EDCを利用した治験の品質保証と規制当局の懸念に対応するためのコンサルテーションを実施しています。
規制当局は、EDCの安易な運用により今後のEDC推進に悪影響を及ぼさないように慎重に経験を積んで 進めていくよう、要請をしています。
EDCを利用することによって、症例報告書(CRF)を電子化し、電子CRFを原本とすることができますが、 規制当局が持つ多くの懸念を払拭しなければ、電子CRFの原本化はリスクとなります。
EDCを利用した治験・製造販売後調査の品質および品質保証を行うためには、これまでの紙ベースの手順書以外に、 多くの手順書の作成・改訂が伴います。
【よくある疑問】
EDCシステム導入後の治験や製造販売後調査は、どのように変わるのでしょうか。
またCROやベンダーを使用する際に、どういった役割を分担し、それぞれがどのような手順書を作成すべきでしょうか。
バリデーションについては、誰がどの程度実施し、どのような記録を残すべきでしょうか。
EDCシステムをこれから導入する場合、いったいどうやって、どのシステムを選べばよいのでしょうか。
ベンダーオーディットは、どのタイミングでどうやって実施し、どのような記録を残すべきでしょうか。
【不具合】
2012年の夏には、あるEDCシステムの不具合が発見され、再審査に支障をきたすというような事態も発生しました。
今後、EDCシステムを導入する際、ベンダーオーディットを実施することと、CSVの厳重な実施は必須です。
「EDC管理シート」作成(レビュ)実施支援
EDCに関する査察は、治験を中心として2009年頃から開始されてきましたが、いよいよ本格的な査察が実施されることとなりました。PMDAは、2013年3月27日に「EDC管理シート」を発表いたしました。
「EDC管理シート」は、これまで適合性性調査(査察)で使用してきた「EDCチェックシート」を置き換えるもので、事前提出資料として、PMDAに提出が義務付けられました。
EDCを使用した治験や製販後調査等に適用されます。
「EDC管理シート」では、GCP(GPSP)省令に準拠することはもとより、ER/ES指針に対応することが強く求められています。
「EDC管理シート」の記載方法は難解です。規制当局の意図を良く理解し、適切かつ正確に記載しなければなりません。
「EDC管理シート」対応SOP作成支援
「EDC管理シート」では、多くの手順書の作成が求められています。
EDC管理シート対応のための手順書は、すでにEDCを運用してきた企業でも整備しておくことが必要です。
- 治験等の情報の設定内容に関するバリデーションの手順書
- セキュリティに関するポリシー・ガイダンス
- ユーザーの登録申請から ID/ パスワードの交付、ユーザーの確認、登録したユーザーの削除のための手順書
- ユーザーによる ID/ パスワードの使用に関する手順書
- セキュリティに関するユーザーの教育訓練手順書
- 保存情報の修正に関する手順書(実施中・終了後)
- 監査証跡の閲覧のための手順書(実施中・終了後)
- データのバックアップ及びリカバリーの手順書(実施中・終了後)
- 終了後の保存に関する手順書
- 電子署名に関するポリシー、ガイダンス
- 電子署名本人認証利用のための手順書
これらの手順書は、すでにEDCを運用してきた企業でも整備しておくことが必要です。
本講座ではEDCを利用する治験・製造販売後調査において留意すべき事項をはじめ、「EDC管理シート」の記載方法や査察時に規制当局から指摘を受け ないために実施しなければならない事項を解説します。
さらにCROやベンダーが作成すべき手順書、医療機関側に対して対応準備を依頼しておかなければならない事項についても解説します。
手順書に関しては、サンプルをご提供し貴社向けにカスタマイズをご支援いたします。
EDCを利用した治験・試験の模擬査察実施
EDCを利用した治験や製造販売後試験・調査では、PMDAによる査察が実施されます。
イーコンプライアンスでは、貴社のEDC利用状況、バリデーション状況、手順書作成状況等を模擬査察し、不遵守事項等の指摘を行います。