医療機器ソフトウェアのリファクタリング

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スガ
10月 02, 2025 02:50 PM 1 Answers 医療機器規制全般
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製造販売している医療機器(クラス2)の構成品(WindowsPC)のソフトウェアをリファクタリング(表示、機能や動作等は変更せず再開発)する場合について、製造販売認証事項変更届の必要性、リファクタリングするうえで気を付けておくべき法令等があれば教えてください。

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Edit 10月 05, 2025
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リファクタリングが「表示、機能、動作を変更しない」という前提であっても、実装方法によっては規制上の対応が必要になる可能性があります。

変更届が不要な場合

  • 表示、機能、動作が完全に同一
  • 性能、安全性に影響がない
  • 認証書に記載された仕様の範囲内
  • 内部的なコード整理のみ
  • 同一OS内のバージョン変更(例:Windows 7→Windows 10)

変更届が必要な場合

  • 異なる種類のOSへの変更(例:iOS→Android)は軽微変更届
  • その他、認証内容に影響を与える変更

※プログラミング言語やアーキテクチャの変更については、具体的な通知での言及はないため、個別にPMDA相談での確認が必要です。

気を付けるべき法令・規制

1. 医薬品医療機器等法(薬機法)関連

  • QMS省令(医療機器及び体外診断用医薬品の製造管理及び品質管理の基準)
  • 設計開発管理の手順に従った変更管理
  • リスクマネジメント(JIS T 14971)の実施

2. ソフトウェアライフサイクル管理

  • JIS T 2304:2017(医療機器ソフトウェア−ソフトウェアライフサイクルプロセス)の遵守
  • 変更前後での同等性の検証
  • 回帰テストの実施
  • バリデーション記録の作成

3. サイバーセキュリティ対応

  • 「医療機器のサイバーセキュリティの確保に関するガイダンス」(厚生労働省)
  • 2023年4月から基本要件基準にサイバーセキュリティ項目が追加
  • リファクタリング時の脆弱性評価

重要な留意点

平成29年10月20日付け通知(薬生機審発1020第1号)

この通知により、ソフトウェア変更時の取り扱いが明確化されています。

  • OSの同一種類内でのバージョン変更は届出不要
  • データベース等のバージョン変更も届出不要の場合がある

推奨される対応

  1. PMDA相談の活用
    • 簡易相談または対面助言で事前確認
    • 特にプログラミング言語変更等の判断が必要な場合
  2. 必要な文書整備
    • 設計変更管理記録
    • 検証・バリデーション報告書
    • リスクマネジメント報告書
  3. 品質保証活動
    • 変更前後の同等性試験
    • 性能評価と安全性確認
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