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10年以上市販されている自社製品は、以下の全ての条件を満たす場合、同一機器として判断できます。
- 材料の仕様に変更がない
- 製造方法に重大な変更がない
- 滅菌方法が同一
- 有害事象の報告がない/重大な安全性の懸念がない
- 市販後データが十分に蓄積されている
ただし、以下の場合は再評価が必要です。
- 原材料供給元の変更
- 製造工程の重要な変更
- 滅菌条件の変更
- 新たな安全性の懸念の発見
他メーカー製品との比較における同等性評価に必要な情報レベルは、下記のとおりです。
1.材料の同等性
- 必須情報
- 材料の一般名称
- グレード(医療用/一般用)
- 主要な規格適合性
- あれば望ましい情報
- 具体的な組成
- 添加剤情報
- 不純物プロファイル
2.製造方法の同等性
- 必須情報
- 主要な製造工程の種類
- 表面処理の有無と種類
- 洗浄工程の概要
- あれば望ましい情報:
- 具体的な製造条件
- 工程管理パラメータ
- 中間体の特性
3.滅菌方法の同等性
- 必須情報
- 滅菌方法の種類
- 滅菌レベル(SAL)
- 主な滅菌パラメータ
- あれば望ましい情報:
- 具体的な滅菌条件
- バリデーション方法
- 残留物の評価データ
特に重要なのは、同等性評価の判断基準と根拠を明確に文書化することです。
また、情報が限られている場合は、その制限を認識した上で、安全側に立った判断を行うことが重要です。