1. HOME
  2. ブログ
  3. ボイルドフロッグ現象

ボイルドフロッグ現象

https://qmsdoc.com/product/md-qms-358/
https://qmsdoc.com/product/md-qms-358/

読者諸氏はボイルドフロッグ現象(ゆでガエル現象)と呼ばれる逸話をご存じであろうか。 熱湯にカエルを放り込むとカエルは飛び出すが、ぬるま湯にカエルを浸けておいて徐々に熱するとカエルは気付かずにゆであがって死んでしまうというものである。

実際には熱くなればカエルは逃げてしまうので、実は上記のようなことは発生しない。
ボイルドフロッグ現象(ゆでガエル現象)の教訓は、ゆっくりと進む環境変化や危機に対応することの難しさ、大切さを理解することである。
我々が、ゆっくりと進む環境変化や危機に対して鈍感なのは確かである。
まだ間に合うと仕事を先延ばしにしているうちに、取り返しのつかない事態に陥ったり、徐々に陳腐化しているスキルや知識に頼って、学ぶことを避けているうちに、すっかり時代に取り残されて、社内のポジションを失ったりしてしまう。
環境変化や危機に気付いたら、すぐに対処するように心がけたい。
この理論が示しているのは、カエルだけではなく人間も環境の緩やかな変化には鈍感であるということである。
常に同じ環境に置かれていると、だんだん環境が劣化していっても気づかず、いずれカエルのように茹でられてしまう。
だからこそ常にその環境の変化に機敏になる必要があるのである。
「継続的な改善」のためには「管理された状態」を保つことが重要であると言える。

ChatGPTと新入社員

これから社会に出てくる新人はAI世代である。
例えば、従前であれば、新入社員に調査して資料を作成させるのに2週間くらいかかっていた。しかも2週間後に提出できなかったり、提出されたものが全く的を射ていないといったことがもっぱらであった。
しかし、現代はChatGPT等を使用して、1時間で資料を提出してくるだろう。
その際に、先輩や上司はそのような新人を叱ってはならない。
時代が変わっているからである。
肝心なことは、ChatGPT等を使用する新人を使えるようになることである。調査や報告書を作成するのに苦労することにはもう意味がないのかも知れない。

自分たちの経験をもとに、後輩にも同じ苦労をするべきといった古い考え方に固執していては、AI世代は生き残れないだろう。
昔は、小説を読むことが道楽と呼ばれた時代もあったようだ。小説ばかり読んでいるものはろくでもないということである。以前はなかったものが流行すると否定する人が必ず出てくる。
現代であるとゲームばかりしている子供はろくでもないということであろう。しかしながら、ゲーム世代が現在の主要な働き手になっているのである。時代の変化に取り残されないようにしなければならない。 ガラ携からスマートフォンへ買い替えたように、今後はAI搭載のパソコンやスマートフォンに乗り換えていかなければならなくなるだろう。

関連記事