歯科治療器具の耐用期限については、製品の種類、材質、製造方法、滅菌状態、保管条件などによって大きく異なります。
一般的な目安をお伝えしますと、

1. 金属製器具（ステンレス製など）：適切に保管・メンテナンスされた場合、5〜10年程度が一般的です。ただし定期的な検査と適切な再滅菌が必要です。
2. 滅菌済み使い捨て器具：製造業者が指定する期限に従うべきで、通常1〜5年程度です。密封包装の完全性が保たれていることが前提条件です。
3. 電子部品を含む器具：技術の進歩や部品の劣化を考慮すると、一般的に5〜7年程度と考えられます。

ご質問のように数年保管後に再検査を行う方法は、品質管理の観点からは適切なアプローチですが、再検査の頻度や基準については、以下を考慮することをお勧めします。

• 製造業者の推奨に従う
• 材質ごとの劣化特性を考慮する
• 保管環境（温度、湿度、光）の影響を評価する
• 国内の医療機器規制要件に準拠する

具体的な耐用期限を設定する際は、製品のリスク分類、使用目的、材質特性に基づいたバリデーション試験を実施し、科学的根拠に基づいて設定することが望ましいでしょう。